オートサウンド TM OS は周囲の環境を分析し自動的に最適な聞こえを提供する機能です。AB の人工内耳とフォナックの補聴器で実績を重ね、これまで培ってきた経験に基づいた 信頼性の高い技術です。日常生活には車の音、大勢の人が話すザワザワしている場面、レストランの食器の音など さまざまな雑音があります。従来のシステムと違いオートサウンド TM OS は一定の雑音だけでは なく、細かな雑音を特定し雑音のみを抑制する事で会話を聞き取りやすくする機能が搭載さ れています。
広い IDR(インプットダイナミックレンジ)、クリアボイス、AGC(オートマチックゲインコントロール)、ウルトラズーム、ウィンドブロック、サウンドリラックスといったさまざまな機能が環境に応じて 自動的に働いています。
オートサウンドTM OS は環境を 7 つに分けて監視しています。ただし環境を特定してもその環境に応じた機能のみが動作するのではなく、すべての機能が常にバックグラウンドで待機しており必要な際にすぐに動作します。
例えばレストランの会話場面では店内に音楽が流れていたり、他のお客さんの話し声でザワザワしていたり、食器の当たるガチャガチャという音も聞こえてきます。このような場面では「雑音下での会話」の機能が主に動作しますが、その他の機能も同時に働きます。会話中に食器の当たる音が聞こえた際には「突然の大きな音」であるサウンドリラックスという機能が働き食器の音を抑制します。店内の音楽も同時に認識していますが、「騒音下での会話」を優先します。
このように場面に応じてどの機能が一番大事かをシステムが分析し、さまざまな機能が同時に働くことで、どのような場面でも快適に会話がしやすくなります。
従来の人工内耳システムの 5 倍の分析処理能力により実現した音声処理方式です。120 の スペクトル帯域を使用でき、従来の音声処理方式と比べて静かな場所での言葉だけでなく、 雑音下での言葉の聞き取りや音楽の聞き取りも改善が期待できます。
AB の人工内耳は広いインプットダイナミックレンジ( IDR )を搭載しているので、小さい音(20dB)から大きな音(100dB)まで 取り込み、情報を処理することができます。
従来の HiRes Fidelity 120 音声処理方式を改良し省電力化した音声処理方式です。聞こえを 損なわずに電池寿命の改善ができます。
必要以上に大きな音が取り込まれた際に、自動的に圧縮をかけ最適な大きさに変更する 機能です。低速の AGC と高速の AGC という 2 種類の AGC が音の大きさによって自動的に選択 されて働きます。低速の AGC は交通雑音のように持続的な大きな音に対して働きます。 高速の AGC は叫び声など比較的短く大きな音に対して働きます。
雑音のみを抑え、騒音下での会話の聞き取りを改善します。
反響音を抑える機能です。コンサート会場や美術館、博物館、体育館などで効果を発揮 します。
環境により自動的に正面の人の声にフォーカスします。レストラン、会議室、学校など、さま ざまな騒がしい場所で効果を発揮します。
突発的な大きな音を瞬間的に抑制することで不快感を軽減します。食器のぶつかる音、ドアが突然 閉まった音などに効果を発揮し、会話の聞き取りは影響せず衝撃音のみを抑制します。
風切り音を自動的に減衰します。自転車に乗っているときやビル風が吹く場所、海辺やゴルフ場など 風の強い場所で効果を発揮します。