両耳間通信

両耳間音声通信技術とは 

補聴器でも一部のメーカーにしか搭載されていない両耳間音声通信技術がナイーダ CI には搭載 されています。両耳間音声通信技術は全帯域幅をリアルタイムで双方向にストリーミングして 音質を向上させ、言語の認識を可能にするフォナ ック特有の機能です。 この独自の技術が、ステレオズーム(一般的な指向性をより鋭くしたもの)、デュオフォンといった プログラムや機能を可能にしています。



両耳間音声通信技術

  • 自動
  • ワイヤレス
  • 両耳間でのネットワーク化
  • コントロールの共有化
  • 音声の共有化

1 台のプロセッサに両耳のデータが登録 出来るため、左右を気にせずどちらの耳 でも使用することが可能です。

両耳間音声通信技術は他の人工内耳メーカーには無い特長です。そのため将来的に両耳に人工内耳を検討されている方には特にメリットがあります

*両耳間音声通信技術はフォナックのHiBANテクノロジーを利用しています。HiBANによってふたつのプロセッサの情報を統合しています。




臨床試験結果 

AB 装用者に対して図 1 のような装置を用いた聞こえについての研究が行われています。 この研究は適度な反響音のある部屋で、被験者の正面から音声を流し、他の 7 つのスピーカーからはノイズ(雑音)を 65dB で流してマイクや機能の違いによる聞き取りを比べるものです。 


図 1:ナイーダ CI の試験設定 

  • 無指向性マイク
  • T-マイク2
  • ウルトラズーム
  • ステレオズーム

結果はウルトラズーム、ステレオズームを使用した場合、雑音下での語音聴取に著しい改善が見られました。ステレオズームを使用するとT- マイク2のみ使用した場合と比べて語音聴取閾値が5.5dB改善し、無指向性マイクのみ使用した場合と比べると6dB改善することが分かりました。



S/N 比を 1dB 向上させると、人工内耳 装用者の語音聴取が 15%向上することが 発表されています。(Hey ら 2003) したがってこの研究で語音聴取閾値が 6dB 改善されたことはステレオズームが 利用できる AB 装用者にとって 大きなメリットになります。 

       ※信号(言葉)と雑音の比率のこと。



D000026718