私たちは一日を通して家や屋外などさまざまな聞こえの状況下で時間を過ごしています。特に児童 にとっては騒がしい学内の状況で先生の言葉を聞き取ることは困難な場合があります。そのような 時に使用するのが指向性マイクで、小児・成人にとって効果的であることは明確に確立されています。
最近の人工内耳でも一般的な機能になってきましたが、指向性マイクにもスペックにより違いが あることをご存じですか。AB は指向性マイクのパイオニアであるフォナック補聴器の指向性マイクを使用しています。 指向性マイクは後方のノイズを抑制して前方の言葉の聞き取りを向上させる機能ですが、その 機能や検知方法がメーカーによって異なっています。
AB は自動環境型補聴器プレミアムクラスと同等の33 チャンネルに分割し、チャンネル毎にポーラーパターン※を設けることで最適な指向性を実現させます。
※指向性を表した感度曲線で、マイクロホンを中心とした 360 度の感度を表します。膨らんだ部分が高い感度、凹んだ部分が低い感度。
ABのノイズ検知は一般的な音圧ではなく、S/N 比で検知しています。そのため指向性モードでも、言葉であれば後方からの音でも抑制されてしまうことはありません。
※信号(言葉)と雑音の比率のこと。